この事例の依頼主
20代 男性
20代の男性が交際相手を妊娠させてしまい,認知の請求をされた事案です。具体的な相談内容は下記になります。※下記の相談内容は個人を特定されないことを条件に,相談者の許可を得て内容を編集し掲載をしております。私は28歳,相手の女性は27歳です。昨年の7月頃,相手の女性と同棲を始め,今年の2月末に同棲を解消しお別れをしました。理由としては,相手の女性との性格の不一致といったところです。具体的には,私が仕事で帰りが遅くなると激怒するにも関わらず,自分は朝帰りも平気でする神経に我慢の限界を感じたためです。しかしながら,今年の3月に妊娠が発覚。自身がまだ20代ということに加え,子供もすでに別れている相手の女性も愛する自信がない,養育費,自身の借金等々の理由で堕胎を希望致しました。ですが,相手方女性は一切聞く耳を持たずに「認知」をしろ,「慰謝料」を払え,「親に責任を取ってもらう」等,滅茶苦茶な要求をしてきました。電話での話し合いの際に,自身が感情的になる事もあり,不適切な発言をしてしまった事もあります。遂に,相手から自身の親を連れて来い,払うもの払え,家族も巻き込む等のLINEでの発言があって困っています。この場合,自身が支払う慰謝料はどの程度になるのでしょうか?また,堕胎をしてもらうことはできないのでしょうか?精神的,身体的苦痛の観点から自身の非は感じておりますがどうか穏便に解決していただきたいです。
相手の女性はかなり気が強く,感情的になるタイプだったためどうなることかと思っていましたが,澤田弁護士が介入後はピタッと連絡をしてこなくなりました。介入から一週間で,私の希望通りに堕胎する方向に話が進んだようでびっくりしました。中絶費用については勿論自身が支払いました。又,相手の女性から中絶の際の付き添いをお願いされたので了承致しましたが,結果的には澤田弁護士が代わりに付き添いをしてくれるとの事で付き添いは致しませんでした。無責任かもしれませんが,一度も会うことなく関係を精算できたので良かったです。又,相手の女性の親に対しては中絶の謝罪はせず,相手の女性に対して数十万円の慰謝料を支払うに留まりました。
交際解消時のトラブルには様々なケースがありますが,今回の事案につきましては元交際相手が復縁をしたいのかそれとも嫌がらせをしたいのかという点に着目して示談交渉を進めてまいりました。もし相手方が出産してしまった場合には絶対に逃れようの無い法的義務を負うことになるので,その点にも配慮し慎重に交渉を行いました。相手の女性も若かったため子供を一人で育てる覚悟はなく,高額な請求をしたら依頼者が折れて復縁してくれるのではないかという期待があったようです。【考えられる問題点】・嫌がらせ,脅迫行為・慰謝料の高額請求