この事例の依頼主
20代 男性
相談前の状況
専門学校在学中に奨学金を借り、卒業する頃には300万円弱もの奨学金を返還しなければならない状況になっていました。また、就職後も安定した収入がなく、生活費のために消費者金融から借入を重ねた上、体調不良が続き、満足に働くことができなくなってしまいました。そこで、奨学金の返済に困った相談者様からご依頼を頂戴し、十分に債務整理の方針を検討した上で自己破産をすることになりました。
解決への流れ
破産申立てに必要な書類を迅速にご準備いただき、かつ、破産に至る経緯も素直にご説明いただいたため、スムーズに申立てをすることができました。裁判所からも特段の指摘を受けることなく、ご相談から約半年で破産免責決定を獲得することができました。なお、ご相談いただいた時点で日々の生活にも困窮する状況であったため、生活保護を受給してもらい、その上で法テラスの民事法律扶助を利用して手続を行うこととしました。そのため、弁護士費用については、相談者様の自己負担はありませんでした。
相談者様のご年齢が若く、自己破産のデメリットについて、特に慎重に検討する必要があるケースでした。ご相談いただいた時点の相談者様の置かれている状況、今後の収入の回復の見通し等の事情を考慮して、相談者様とよく話し合った上で自己破産することに納得いただきました。その後は申立ての準備にもご協力いただき、大変スムーズに手続が完了したケースです。自己破産のデメリットについては慎重に検討する必要がありますが、一度過去の債務を整理することで、新しい人生を改めて歩んでいけるかもしれません。債務整理の方針についてよく話し合い、相談者様にとって何が最善なのか一緒に考えることの大切さを改めて感じた事案でした。