この事例の依頼主
60代 男性
相談前の状況
先日、レントゲンでステージ4のがんが発見された。手術はできず、死を待つしかないと言われた。1年前にも検査のためにレントゲンを撮ったが、その時にはがんだとは言われなかった。1年前のレントゲンを入手し、今回、診てもらった医師に読影してもらったが、1年前からがんがあったと言われた。
解決への流れ
受任に先立ち、画像および診療録を取得。協力医に1年前の画像を見てもらったところ、「通常の読影能力を有する医師であればがんの発見が可能だったのでは」との回答をいただく。上記回答に基づき、依頼者から病院との交渉を受任。交渉を開始したが、病院側は見落としを否定し責任を認めない。直ちに損害賠償請求訴訟を提起。医師意見書を提出するなどして、病院に見落としと責任を認めさせ、存命中に勝訴的和解が成立。
医療過誤事件の解決には、長い時間を要するケースが少なくありません。多額の賠償金を得ることも重要ですが、本件では、金銭では評価できない「存命中の解決」を目指して、迅速な手続きを進めました。