この事例の依頼主
70代 女性
相談前の状況
この事件は、私のところに来るまでに、複数の弁護士への依頼を経ており、知人の弁護士からの相談があった時点で事故から数年以上経過していました。証拠保全は終えておりましたが、医師に相談しても的を得ない回答しか得られておらず、苦慮しているとのことでした。ポイントは腸管穿孔が起きていることをどの時点で気づくことができていたかであると指摘したところ、そのまま共同受任でお願いしたいとのことであったため、受任し、調査に入りました。
解決への流れ
消化器外科と放射線科の協力医に相談し、提訴前後を通じて、3通の有責評価の鑑定意見書を作成していただくことができました。内容的にも非常に信用性が高かったため、被告からは、鑑定意見書は提出されることはなく、裁判所も早期に有責の心証を形成するに至り、尋問を実施する前の段階で勝訴的和解に達することができました。
他の弁護士が医学的な争点になかなかたどり着けなかったという事件ですが、相談した協力医が、記録を精査し、画像をしっかりと分析してくれたおかげもあり、受任してから比較的早い段階で、真相に到達することができました。依頼者が高齢の女性でもあり、早期に解決できたことを喜んでいただけたのが非常に印象に残っています。