犯罪・刑事事件の解決事例
#遺産分割

相続開始後の使途不明金500万円について、費消したとされる相手に使途を明らかにさせた結果その者が横領していたことが判明し、当該500万円を遺産に返還させた事例

Lawyer Image
若林 侑 弁護士が解決
所属事務所きみさらず法律事務所
所在地千葉県 木更津市

この事例の依頼主

70代 女性

相談前の状況

被相続人の死亡後遺産を分割すべく遺産を管理していた者に遺産の全容を開示するよう要求したが断られ、相続人当事者間では解決できないということで相談にいらっしゃられました。

解決への流れ

まず、その者に対してその者が管理している被相続人名義の口座の通帳を明らかにするよう要求したが断られたので、私においてその口座の取引履歴を取得したところ、相続開始後口座凍結前に500万円が引き出されていることが発覚しました。訴訟を通じてその500万円の使途を問うたところ、その者はその金で(被相続人のものではなく)【自分の】墓を建てていたことから、その費用を遺産に持ち戻させ、そのうえで相続開始時財産を法定相続分で分割する遺産分割を成立させました。

Lawyer Image
若林 侑 弁護士からのコメント

やましいことをしている方は、収支を明らかにしたがりません。そして、相相続人=家族ですので相続人がそのあたりを正す交渉をしてもうまくいかないことがほとんどであると思われますが、完全な第三者である弁護士が介入すればその相続人もびっくりして態度が軟化して交渉がうまくいくことも多いです。そのうえで、この事例で私が行ったのは事例1の裏返しの作業ですが、相続人が提示してきたのは自分のための支出しかなかったので、問答無用でその費用は遺産に持ち戻させたということです。