この事例の依頼主
50代
相談前の状況
胆石の手術を受けるために入院し、術前検査としての内視鏡的逆行性膵胆管造影検査(ERCP)等を受けたところ、急性膵炎を発症し、さらに急性膵炎が重症化し、亡くなりました。しかし、医療機関側は医療ミスを認めませんでした。
解決への流れ
証拠保全を行って診療録等を入手し、医師の意見を聞いたうえで、民事訴訟を提起しました。訴訟提起後も医師のアドバイスを受けながら、複数の弁護士の協力体制で主張・立証を行い、証人尋問・鑑定を実施した結果、裁判所は医療側の過失及び死亡との因果関係を認定し、当方の請求額をわずかに下回ったものの、勝訴と評価できる判決を獲得することができました。
医療過誤事件では医師の協力が不可欠です。本件でも訴訟を進めるうえで協力医の先生のアドバイスがとても有益でした。また、診療録・医療文献等を詳しく検討し、過去の類似判例を検討したこともよかったと思います。