この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
賃料を約１年間にわたって滞納する賃借人がいた。通知文書を差し入れるも無視をして住み続けており、弁護士を通じて、明け渡しを求めることに決めた。
解決への流れ
まずは、賃貸借を解除するとともに明け渡しをの催告する旨の意思表示を内容証明郵便で行った。弁護士が通知してもなお、対応しなかったため、訴訟提起をすることとした。訴訟では、被告である滞納者と連帯保証人をそれぞれ対象としたが、いずれも欠席し、１回で結審して判決となった。判決後も任意で退去しなかったことから、強制執行の申立てを行い、賃借人在宅中のなか、強制執行が行われ、退去させることに無事成功した。
大家様にとって明渡しを弁護士に委任することはそれなりに大きな出費となるため、なかなか踏ん切りがつかないことも少なくないかもしれません。もっとも、新たに優良な賃借人を見つけて貸さないことには、傷口は広がり続ける一方であり、また、賃料を滞納してしまう賃借人は、滞納分をまとめて請求したところで、結局支払い能力がない可能性も高いので回収可能性も乏しいです。そのため、早めに動き出すことが何よりも大切であり、今後は保証会社を入れる等の対応策も練りやすいです。